国税職員(国税専門官と普通科)は、採用されると各国税局の採用となり、人事異動の 際に発令される通知書は、各国税局長名で発令されることになります。
しかし、ある役職以上になると、発令権者が国税庁長官になります。国税庁長官から人事異動通知書が発令されている職格は「指定官職」と呼ばれています。
税務署において、指定官職は「税務署長」「副署長」と、「特別国税調査官」(特官)の一部であり、指定官職の特官を「厚紙特官」と呼んでいるのです。
「厚紙」と呼ばれる理由は、人事異動通知書そのものが厚紙だからです。
通常の国税職員は、人事異動通知書をペラペラの印刷物で手渡されますが、指定官職の場合は、表彰状のような厚紙であることから、
指定官職と指定官職ではない特官を区分するために、わかりやすく「厚紙」「薄紙」という名称が使われているのです。
「厚紙」「薄紙」とか聞いたときは、そのような違いがあるのだなと思っていてください。